ロレックス
1905年にハンス・ウィルスドルフが義兄弟のアルフレッド・デイビスとロンドンで始めた小さな時計商社がそのはじまり。
当初から腕時計の時代の到来を信じて疑わなかったウィルスドルフは、その当初より腕時計に真の実用性を与えることを目指し続けました。
1926年には世界初の防水腕時計であるオイスターを、そして1931年には世界初の全回転ローターによる自動巻機構であるパーペチュアル機構を発明、更に1945年には文字盤上の3時位置に日付表示を備える自動巻時計、デイトジャストを発表、その後の腕時計の在り方に絶対的な影響を与えました。
その後も時代に流されることなく、腕時計の実用性向上の為に変えるべきところを変える一方で、変える必要のないところは変えない姿勢を貫きながら、独自のスタイルを確固たるものとしていきます。
プレステージウォッチのデイデイト、デイトジャスト、ドレスウォッチのチェリーニ、そしてエクスプローラー、サブマリーナ、ミルガウス、GMTマスター、コスモグラフ・デイトナ、シードゥエラーなどのプロフェッショナルウォッチ、そしてベーシックなオイスターまで、実際これ程までにラインナップを変えない時計メーカーは他に存在しないでしょう。
そんなロレックスの真の価値を人々が広く認知するようになったのは、クオーツ時計の普及による冬の時代を経て1980年代末に訪れた、機械式時計復権の時代のことでした。
多くの時計メーカーが複雑なメカニズムが持つ審美性にフォーカスする程に、ロレックスの時計が持つずば抜けた高精度とタフネスが際立ち、やがてロレックスを唯一無二の存在へと引き上げていったのです。
現在のロレックスの栄光は創業者、ハンス・ウィルスドルフが1世紀前に打ち立てた方針に忠実であり続けた結果に他ならず、これからも最新が最良であり続けることが、この世界最大の時計メーカーの不変の使命なのです。